やまびこ
ごきげんよう。ねぶとりです。6月水無月になりました。青葉が眩しい季節になり、植物達は皆活き活きとしておりまする。
6月は、梅雨に入る月のはずなのに何故「水無月」なのか不思議じゃあござんせんか?
諸説ございますが、元々、日本は旧暦で生活しており、旧暦での水無月は、現在の暦でいうと6月末から8月初めにかけてだったとか。今では、田植えは5月が中心ですが、昔は6月が最盛期で、水無は水が無い事の意味ではなく、無が「の」意味であったという、つまり「水の月」という説。他に「無」を「鳴」とも読んで田植えに必要な水がいっぱいに張られて水が鳴り響く様の事であったり、田植えが終わって暑い時期になり水が干上がって、まさに水無しになる意味であったり、様々な意味があるよう。他にも6月の呼び方として「水張月」、田植え仕事が終わった後の意味での「皆仕尽」や「風待月」「常夏月」「涸月」「鳴神月」「葵月」「松風月」等々。
田植えが日本人の食の基本、米作りにはかかせない作業であり、一大行事であった為、6月は重要な月だった訳ですね。
「水無月」という和菓子もあるのですが、三角の形の白いういろうの上に炊いた小豆を乗せた御菓子で、氷室から出した氷を表しているのだとか。小豆は邪気を払うと言われているそう。これからやってくる暑い夏に備えて、心身の健康を祈願する意味もあるのでしょう。最近の猛暑も恐ろしいですが、医療の進歩がなかった昔は、夏を越えることが大変な事でもあったのです。段々、水無月菓子、食べたくなってもうた(^.^)
そういえば、昨今のお米高値問題、庶民には大問題ですし、安くなったらなったで農家の皆さんも大変な問題でありまする。
田植えで思い出しましたが、ねぶとりが初めて会津の地に降り立った真夏の日、会津の象徴「鶴ヶ城」の天守から眺めた景色に「めっちゃひろーいゴルフ場があるんやね(*^^)v ゴルフはじめちゃおうかなあ?」
実は、田植えの後の青々とした稲作田園地帯を見ていたわけで・・・ねぶとりの純粋な一言に、後に当山の住職になられる若様いわく「あそこが貴方の住処になる田園ですよ(^^;)」
まじで~?あんなに広い田園地帯が我が住処になると?いわゆる、田んぼしかないよね?「わらわは、此処に住み続けることができるのか?田んぼに埋まってしまうのではないのか?」
さてさて、その後、ねぶとりは数十年も此処の田園のど真ん中を、どっこい住処にしておりまする。
処で、青葉の季節は雑草の季節で、次から次と生えてまいりまする。そこで、またまた半妖王子のお知り合いの人間界では、営繕のお仕事に就いているらしい妖怪やまびこさんに、参道の草刈りをして頂きました。やまびこさんは、相方として妖怪こだまさんと御一緒においでくださって、やはり妖怪の仕事は完璧です。おまけに、やまびこさんは新鮮な山菜を沢山持って来て下さいました。やまびこさんもこだまさんも御多忙なのですが・・・妖怪ってひっぱりだこなんですよね。仕事が、きちんとしていて、めちゃめちゃ早いんですもん。
雑草は、まだまだ生えてくるので、またお願いしますよお。
ついでに新鮮な山菜も楽しみに待っていたりしちゃっているねぶとりなのでありまする。
では、また次回。
