油すまし
ごきげんよう。ねぶとりです。二月如月になりました。きさらぎというのは、あまりの寒さに更に重ね着をする意味らしいどす。ねぶとりは、時折変な関西弁を使いますので、ほんまもんの関西の人間界の皆様、どうか甘く見たってっくださいね。話がずれましたが、この寒さのせいか、やたら眠くて眠くて仕方無く、その上に食欲が凄いんです。冬眠前の動物が増食するかの如く・・・新年に今年の目標にシェイプアップを掲げたはずなのに。妖怪といえどこのままでは、ま、まずいです。着れる服がなくなってしまうばかりか、中性脂肪が・・・。
処で、ここ会津も元々豪雪地帯でしたが、ここ数年の暖冬で雪が少なかったのです。今年の一月はまあまあ降りました。といっても、除雪機があるので、道路は車がちゃんと走れるようになっていました。
雪の少ない処にお住いの方達には想像できないと思いますが、ねぶとりが、ここの寺院を住処にし始めた頃は、降った雪に屋根からの雪が落ちて、雪の階段をつけて家の中に出入りをしていました。
除雪機もまだ無く、雪が降る度にスコップやスノーダンプというスコップの巨大化したもので、境内が広いのでえっさほっさと雪のかたずけをしたもんです。現在は、除雪機が待機しておりまして、全身アーマーに包まれた住職が、除雪のおじさんに間違われたことが何回もあるとか(^^♪
ねぶとりがかつて、雪の少ない処を住処にしていた頃、人間界のJKにへんげし、コートなんか着ないでマフラーに素足にソックスだけでキャピキャピしていたので、東北のアラスカのような住処にくるとは思いもしませんでした。会津の皆様ごめんあそばせ。
父妖怪「油すまし」は、ねぶとりが雪女みたいに寒さに強くないんやから、どうせ寒さに我慢できずに直ぐに戻ってくるやろと思っていたらしいのですが、ねぶとりは意外に我慢強いんでっせ。そんなに甘くみたらあきまへんえ。
あれから、何年たったやら・・・油すましも人間界でいうと、100歳に近くなっても本人いわく未だ妖怪界で活躍しているとか。
油すましも、ねぶとりも、あまり人間界には恐れられていない妖怪ですが、「雪女」ゆきちゃん、かなーり恐ろしいです。
ゆきちゃんも今年は、だいぶ北の方で暴れまくったようですね。被害に遭われた方々、心より御見舞い申し上げます。
綺麗な顔してるんやけど・・・妖怪の中では、ねぶとりと1,2を争う感じかな(*^^)v・・・怒らせたら怖いでっせ。
人間界の殿方は、特に気を付けた方が良いかもね。最近、人間界の出会い系とやらで時折綺麗なお姉さんにへんげしていることがあるらしいんで、ご機嫌損ねないようにしておかへんと、朝起きたらカチンコチンになっている可能性も・・・お気をつけあそばせ。
