山姥
ごきげんよう。ねぶとりです。6月(みなつき)になりました。
衣替えの季節ではありまするが、此処会津では、肌寒い日があったり真夏の様な日があったりで、日々身につける物に悩みつつ自律神経が乱れまくり、さすがの妖怪ねぶとりも身体が何だかどんよりしていまする。県内では、急なゲリラ豪雨があったり、雹が降ったりの気象状況に農家の皆様も果樹に相当な被害が・・・特に福島名産の桃は雹の被害が多く、今年の夏は美味を味わうことができぬかも(*_*; 被害のあった方々、お見舞い申し上げまする。
美味といえば、いつも御檀家さんやお知り合いから様々な山菜を頂いて、有難く御馳走になっているのですが、今年は山姥(やまうば、やまんばとも)が大活躍で、最近の熊出没の危険など関係無く・・・人間界の皆様は、熊に十分注意してくださいませ!
山姥は、例の金太郎さんの母とも言われ、金太郎さんは熊にまたがり御馬の稽古♪ですから、あの酒呑童子を退治した仲間の1人とも言われる坂田金時(さかたのきんとき)を産み育てた妖怪界のビッグ・ママと呼ばれている存在でする。

さすがビッグママ・・・山菜はコゴミ、ウド、ワラビ何人で食べる量?という程、ついでに、「山菜ばかりでは、腹の足しになんねえべ」とお米も何家族分?という程・・・桜が枯れたといえば桜の苗木、山野草が枯れたといえば、「庭に生えてた奴だから、今取ってきたから植えてみろ!」と山奥からすっ飛んで来ては、山の恵みを運んで来てくれるのでありまする(^^)
大変世話好きな山姥は、我が子金太郎さんが大人になって京の都で大活躍しても、自分はひっそり山に残り、千年以上たっている現代でも親に事情があって育てられない子、身体の不自由な子を我が子の様に面倒をみているような健気な愛情深い存在でいらはるのです。果たして、同じ妖怪でもあるねぶとりに、こんなに愛情深く人を慈しむことができるのか?人間界の皆様に助けられ、妖怪仲間に助けられ、恩返しなんて今のねぶとりにできるのかな?未来永劫、ねぶとりのままで変わらないかもしれぬ。などと、時には真面目ぶってしまうつまんねー奴だなあ・・・わらわは(-.-)
御本尊、大日如来様がおっしゃってくれたではないか。「お前には、お前の良さがあるのじゃ。ありのままでこの世に存在することが尊いのだぞよ」と。ということで、やはりありのまま、食う、寝る、遊ぶの三原則で、わらわらしく生きて行くのじゃ(*^^)v
そういえば、6月6日は、芒種(ぼうしゅ)。稲や麦等穂先に(のぎ)という突起の出る穀物の種を撒く頃となっておりまする。現代では、ビニールハウスに種撒きをして苗に育てるので、5月の終わりには田植えも終えてしまい、麦を育てる農家も殆ど無くなってしまっているのであります・・・石油危機になってしまった今、ビニールは農家の必需で野菜にしても、花卉にしても。燃料、建築素材、医療備品、印刷インク、すべて石油に依存している人間界は、どうやって切り抜ける?芒種は6日から20日頃の期間中でもあり、何か新しい事を始めるのに縁起が良いとか・・・石油という限りある資源だけに依存せず、山姥のように自然と共に生きられるよう何かしらの「希望の種」を撒くことができたら・・・では次回。