コノハナサクヤヒメ
ごきげんよう。ねぶとりです。
4月うづき(卯月)になりました。4月と言えば、此処会津ではやっと桜の開花時期でもありまする・・関東以南は3月中に開花するようですが、わらわが人間界にへんげした幼き頃は桜の開花と共に小学校の入学式が行われるのが当たり前の様であったのが、この温暖化ですでに散りつつあるか、散ってしまった中での入学式となっているよう。満開の桜の中での入学の風景良かったんやけどな。ちと寂し(*_*)
山の雪が消えると共に会津は、桜を始め、梅桃も一斉に古代の音に、花明開花を迎え春の花達の饗宴となる、まさしく春爛漫ですえ(^^♪
さて、卯月は、何故うづきと呼ばれるのありましょうか?旧暦での4月は、現在の5月から6月初めの頃でしたので、「卯の花」が咲く季節であり、卯の花が白く咲きほこる様がまるで白うさぎの様に見えたからとか、稲の種を撒く時期で「植え月」がうづきに変化していったとか諸説あるよう。また、その昔、冬至が1年の始まりとされ、それから4ヶ月後を十二支での「卯」の月となっていたことから卯月となったとも言われておりまする。とはいえ、春の花は沢山あれど「桜」ほど、日本人の心の象徴ともいえる花は無いのではないかと・・・咲き出すまでは時間を用するけれど、咲き出すとあっという間に満開になり数日で散って行く様は、潔くて、まるで武士の生き様みたいで、・・・因みにわらわは、散り際の桜吹雪が好みです(*^^)v そよ風に吹かれながら、桜吹雪の中を歩いて行くのを何故か思い起すのは、ねぶとりの前世が、妖怪ではなく武士だったのかもしれませぬ(>_<)
ところで、「桜」といえば・・・神代の昔に、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という女神様がいらはったのですが、ほんまに花の様に美しい女神様で、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)という男神様の奥様でいらはったそう。ニニギノミコトさんは、天照大神(アマテラスオオミカミ)のお孫様で、初めて地上に遣わされた、つまり天の高天原から日本を治める為に地上(現在の九州の高千穂あたり)に降り立った天孫降臨(てんそんこうりん)伝説の神様なのでありまする。因みに、天照大神は、イザナギノミコトとイザナミノミコトの子で、かの天の岩戸に入ってしまい、天が真っ暗になってしまったという太陽神の象徴の神様でして、三種の神器を孫のニニギノさんにお授けになり、稲作の初めとなる稲穂をもお授けになったのだとか。
地上に降り立ったニニギノさんは、花の様に美しいコノハナちゃんに一目惚れし、お嫁に欲しいと山の神であったコノハナちゃんの父神の大山祇命(おおやまつみのかみ)に申し込み、婚姻を許されるのですが、父神としては姉の石長比売(いわながひめ)も一緒に嫁がせたいと。処が姉のイワナガちゃんは、容姿が醜いという理由で、コノハナちゃんだけを娶ったのだとか・・・やはり古来から男性は、神様ですら美しい女性には目がなかったという事でしょうかね(>_<) 父神であられる大山祇神は、大変残念がって姉のイワナガちゃんも娶っていれば、天孫の子孫代々、岩の様に永遠の命を得られたものを・・・コノハナちゃんだけを娶ったのでは木の花の様に繁栄はするけれど、「寿命」が来てしまうぞよと。因みにイワナガちゃんは、人間界で現在も健康長寿の神様として信仰されているそう。
やがて、コノハナちゃんは不思議なことに一夜で身籠ってしまったので、旦那様のニニギノさんは疑ってしまうのでありんす。そんなに疑うのならとコノハナちゃんは、土で固めて出口の無い産屋に籠って火を放ち、もしこの様な危険を侵してまでも無事出産をなし終えたなら天孫の神子と信じてくださいませと。そして無事産まれたのが3人の神子で、山幸彦(やまさちひこ)ともいわれる火遠理命(ほおりのみこと)、海幸彦(うみさちひこ)の火照命(ほでりのみこと)、そして火須勢理命(ほすせりのみこと)。山幸彦こと火遠理命のお孫様が皇祖である神武天皇となったそう。因みに大昔の話ですので諸説ありまするがそういう謂れから、どんな困難の中でもお子を産んだことから、コノハナちゃんは安産や子育て祈願、また、火の象徴である富士山信仰(諸説ありまするが)に繋がったとも言われているそう。天の神様でさえ心を捉えたコノハナサクヤヒメの美しさは、桜の花の様に美しく、火にも負けない程の強い母性愛・・やはり日本の心の原点と桜はどうやら、縁の深いものであったということで(*^^)v
では、また次回。